揮毫の碑石撤去、「江沢民に不満か」 当局の回答で注目高まる

北京の中国共産党中央党校(党幹部の最高養成機関)政法課の卓澤淵・常務副主任が8月31日の記者会見で、校門前から江沢民元国家主席の揮毫による碑石撤去したことについて、記者に問い詰められた。

碑石の撤去が「江氏に対しての尊重に欠ける」や「党は江氏に不満がある」などの行為ではないかとのロイター記者の質問に対し、卓氏は「交通安全確保のため撤去した。江氏を尊重しないことにはならない」と答えた。

卓氏によると、碑石の位置が交通の要路に隣接している。碑石を背景にして紀念撮影しようとする観客が多く、交通安全に支障を及ぼす恐れがあるという。

党中央党校前に置かれていた、江氏の文字が彫られた巨大碑石が8月21日に撤去された。同13日、上海空軍政治アカデミーにあった江氏の碑石も撤去され、当局は江氏の影響力を排除する姿勢を強めているとみられる。

(翻訳編集・王君宜)

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