台湾連戦元副総統、中国閲兵式出席で批判噴出

台湾国民党の元主席、元副総統・元行政院長(首相)の連戦氏が、9月3日開催予定の中国「抗日戦争勝利70周年を記念する」閲兵式に出席することが判明し、与野党を含め台湾各方面から批判が噴出している。

中国政府は台湾政界要人や同戦争に参加した退役高級将官などを招待していたとみられるが、「対日戦争の勝利を収めたのは、中国共産党ではなく蒋介石氏が率いた国民党だ」と従来から主張する台湾政府は「参加すべきではない」という政府の立場を表明していた。こうした中、中国政府の対台湾窓口機関「国務院台湾事務弁公室」(国台弁)は28日、連戦・元副総統の出席を明らかにした。

これを受け、台湾各方面から連氏への批判が殺到した。最大野党民進党の主席、次期総統選への立候補予定者である蔡英文氏は国民党に対し、連氏への党内処分を迫り、民進党中心の政党聯盟「緑連合」はその副総統経験者待遇の取り消しを要求している。来年1月の総統選挙で国民党候補の劣勢が確実視される中、さらに水を差すこの身内の裏切り行為に馬英九総統は大激怒しているとの報道もある。

同閲兵式について、中国政府の招待を受けた安倍首相や欧米主要各国の首脳は参加しないことがわかっている。

 (翻訳編集・叶子)

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