香港警察 民主化デモの学生リーダーら3人を起訴

香港警察は、昨年末の香港行政長官選挙制度の民主化改革を求める民主化デモで、先頭に立った学生団体の幹部ら3人を含む8人を起訴することがわかった。

3人のうちの1人、黄之鋒氏は学生団体「学民思潮」のリーダーの1人である。2012年、香港政府が学校で共産党の洗脳教育とされる「愛国主義教育」の導入を計画した際、反対の抗議活動を指揮した1人で、結果、香港政府に計画を撤回させた。ほかの2人、羅冠聡と周永康両氏はそれぞれ学生団体「学生連会」の現・前事務局長である。

香港メディアの報道によると、昨年9月26日夜に香港政府本庁舎前の公民広場で約1000人の学生や市民の座り込み抗議に参加した3人に、周氏は「非合法集会に参加した罪」、羅氏は「非合法集会への参加を煽動した罪」、黄氏は同2つの罪で起訴される。初公判は9月2日に香港東区裁判法院で開かれる予定。

3人は「同広場ではこれまでに民主派や親中派とも集会を開いたことがあり、当日の集まりは社会秩序を乱しておらず、非合法集会に当たらない」と行動の正当性を主張し、法廷で争う構えだ。同時に起訴される他の5人の身元は明らかにされていない。

この座り込み抗議事件で翌日に74人が逮捕され、香港の行政長官選挙制度の民主化改革を求める学生ら民主派団体がこの日から約2カ月間、道路占拠などの大規模抗議を展開した。

(翻訳編集・叶子)

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