天津爆発事故
天津で大規模爆発、震度2.9の地震に相当 44人死亡
中国北部の港湾都市で12日午後11時30分(日本時間13日午前0時半)ごろ、倉庫に保管されていた危険物が引火して大規模な爆発が発生し、消防員12人を含めて44人が死亡した。約520人が病院に搬送され、うち66人が意識不明の重体。
中国国内メディアによると、天津市浜海新区のコンテナ埠頭で大規模爆発が2回起きた。1回目の約30秒後に2回目の爆発が起きた。翌日午前9時には事故現場から2発の爆発音が聞こえたという。
目撃者の話によると、爆発音とともにキノコ雲のような炎が数十メートルまで立ち上り、濃煙が上空を覆った。爆発により非常に強い衝撃波が生じ、約10キロ離れた河北省までにも及んだという。
中国地震局の記録によると、1回目は23時34分6秒に起き、爆発現場近くの震度は約2.3で、TNT火薬換算で3トンの破壊力だった。その30秒後の2回目は震度2.9で、TNT爆薬21トンに相当する。
爆発の原因は、現時点では明らかになっていない。爆発現場にある危険物の在庫量も確認できないため、消火活動は遅れている。13日午後0時になっても、炎や煙が上がっており、警察や消防が火災現場の周辺数キロ範囲を立ち入り禁止にし、救助や消火活動に当たっている。
(翻訳編集・王君宜)
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