過保護に育った一人っ子中国留学生、米国ホストファミリーが拒否

【大紀元日本7月7日】米国の一部のホストファミリーが現在、中国人留学生の受け入れを拒否している。一人っ子で過保護に育てられた子どもとの生活の中で、さまざまな否定的要素があったからだと、家族らは主張する。香港紙バスティーユ・ポストが伝えた。

 すでに30年以上続く中国の人口抑制策「一人っ子政策」は、多数の大人たちが少数の子どもを過保護、過監視する状況を生んだ。「小皇帝」という称号が中国国内でも付けられているほど、子供たちをわがままにさせ、自律した人格を作るのを阻害した。

 米国のホストファミリーは最近、学生一人あたり月1500ドル(約18万円)という収入が入るにもかかわらず、中国人留学生は受け入れないと拒否する姿勢を表した。

 同紙の取材に答えた、カリフォルニアのホストファミリーは、中国大陸からの留学生を4年間受け入れていた。これにより家族は「高収入を得ていた」と話している。

 しかし10人目を受け入れた頃、「小皇帝」の面倒を見ることに我慢できなくなってきたという。学生らはほとんどが幼児のようで、家庭内の生活態度は悪かった。例えば、食事は食べこぼしが多く、拾わない。食事後の片付けはせず、皿を洗わない。床を清潔にしない、人に挨拶をしない等など。別な家族は、中国人女子学生の同様の態度に不満を述べた。

 国際教育学会の研究によると、米国ハイスクールに登録されている外国人留学生の数は過去10年で3倍以上になり、3人に1人が中国出身だという。

 

(翻訳編集・佐渡 道世)

 

 

 

関連記事
中国北京市では4日、当局の諮問機関にあたる中国人民政治協商会議(政協)が開幕された。中国メディアによると、政協の男性委員は会議で、少子化の対策として30歳以上の未婚女性の出産を認めることを提案した。
中国国家統計局は17日、2021年の全国出生数は1062万人で、5年連続の減少と発表した。また、昨年の出生率(人口1000人当たりの出生数を示す比率)は7.52人と1949年の共産党政権樹立以来の最低水準を記録した。
近年、中国の少子化問題は深刻になる一方のようだ。地方政府はこのほど、子育ての負担を軽減するとして優遇融資策を相次ぎ打ち出した。中国では初の試みとみられる。
中国は日本よりもはるかに深刻な少子化に直面している。中国共産党政権は7月20日、夫婦1組につき3人まで子供をもうけることを認める方針を打ち出したのに続き、出産を奨励するさまざまな政策を導入する文書を正式に発表した。中国共産党(中共)は、急速に進む少子高齢化による経済成長鈍化などへの危機感を抱き、産児制限を緩和する方針だ。
6月16日未明、ファン・ビンビンが19歳年下の弟・範丞丞(ファン・チェンチェン)の誕生日を祝いました。21歳の範丞丞は成人となりましたが、範氷氷は彼を「坊や」と呼んでいました。