評論:中国債務問題からAIIB、中国株式市場をみる
【大紀元日本5月7日】中国国有電気機器メーカーの「保定天威集団」は4月21日、8550万元(約16億2450万円)の社債利払いが履行できなかったと発表した。中国の中期債権市場において、初めての債務不履行(デフォルト)となった。またデフォルトに陥った初の国有企業でもある。
「保定天威集団」の親会社は同社を含めて100社の子会社を有する中央政府直轄の軍需企業である「中国兵器装備集団」だ。保定天威集団によると、デフォルトの原因は業績不振で4年間連続巨額な赤字となり、金融機関に対して返済できていない借金が約19億元(約361億円)に上った。
昨年、民間企業の上海超日太陽能科技術が社債の利払いが履行できないとして、中国債券市場で初のデフォルトを起こし、その後、不動産企業の佳兆業集団や中科雲網科技集団など、民間企業が次々とデフォルトに陥った。しかし、国有企業がデフォルトとなったのは今回初めてだ。今後、中国当局は巨額な負債を有し、業績不振な国有企業のデフォルトを黙認するだろうとの見方がある。
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