台湾と香港で中国離れが加速 共産党の「統一戦線の失敗」
中国共産党による「統一戦線」は苦戦しているようだ。香港で1日、日用品を買いあさる本土の観光客の締め出しを求める反中国デモが発生した。昨年2カ月ほど続いた民主化デモが沈静化したばかりだ。台湾では、政治・経済面で圧力を掛ける中国本土への警戒が高く、昨年3月には両岸協定の強行採決に反対する大学生が立法院を占拠した。「中国人ではなく台湾人」との認識が若者を中心に強まっている。
台湾政治大学選挙研究センターの最新の調査の結果、現在、自らを「台湾人」と認識している人の割合は6割を上回った。「台湾人であり中国人」と考える人は3割強で、「中国人」と思う人は3.5%に留まった。
また、台湾の独立と統一の支持動向については、90年代半ばの李登輝政権時は55%が統一を支持する傾向にあった。しかし、2000年代初期の陳水扁政権下では47%に減少し、馬英九政権時の現在、35%まで後退した。独立を望む声が急速に高まっている。
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