影の銀行破たん寸前 478億円返還不能 投資家ら抗議=中国蘇州

【大紀元日本12月11日】専門家が問題視している中国のシャドーバンキング(影の銀行)の債務不履行問題がいっそう顕著になった。江蘇省蘇州市の大手シャドーバンキングの高仕公司が破たん寸前で、投資家から集めた25億元(約478億円)が全額返還不能となったことから、被害者らは、12月初めから連日抗議を続けている。

中国国内紙「華夏時報」によると、2005年から融資業務を始めた高仕公司の本社は蘇州市呉江区政府庁舎内にあり、地元政府とメディアが同社を宣伝するなど積極的にバックアップしていた。

このことから、被害を受けた投資家らは地元政府の責任を追及している。ある高齢の男性は「政府の宣伝を信じ切っていたから、年金も預貯金も全部つぎ込んだ」と無念さを顕わにしている。一方、政府庁舎前での連日の抗議に対し、地元政府は反応を示していない。警察は被害者の集団被害届に対し、捜査を行うと約束した。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。