日々発達を続け、私たちを取り囲む無線通信。その電波はどのような形で存在しているのか。最近、イギリスのニューカッスル大学博士課程の学生であるルイス・ヘルナン(LuisHernan)さんが、空中に存在しているWiFiの通信電波を可視化した。イギリスのデイリー・メール紙が報道した。
ヘルナンさんはWiFiの電波信号を捕獲し、異なる場所の電波の強さを発光ダイオードで表示したところ、無形のWiFi電波を画像で示すことができた。この結果について、ヘルナンさんは次のように話した。「私はこれらの電波の形を『幽霊』と呼んでいる。電波は空間に存在しているが、我々の肉眼では見えず、まるで『幽霊』のように存在している。私は何らかの方法でその存在を表わしたかったのです」
健康への影響は
一方、電磁輻射の一種とするWiFi電波が健康に影響を与えるのかについては、いまだ科学的に確認されていない。悪影響があると主張する専門家は、電磁輻射が体内にフリーラジカルを生成させ、皮膚のシミ、器官の老化を招く可能性があると指摘する。
デイリー・メールの報道によれば、デンマークの5人の女子中学生が、携帯電話の電波が自分たちの睡眠の質に良くない影響を与えていると思い、植物を利用してWiFi電波の影響を実験した。彼女たちは同じ条件の二つの部屋にそれぞれセリとエンドウの種を植え、一つの部屋にWiFi電波の発信機を設置し、常に電波を流した。もう一つの部屋にはWiFi電波が届かないようにした。12日後、WiFi電波が届かない部屋のセリとエンドウの種は発芽し、順調に成長したが、WiFi電波が流れる部屋のセリとエンドウの種は発芽もせず、大部分が腐ったという。
この実験から見れば、WiFi電波は健康に対して確かに何らかの不利な影響があるが、多くの科学者は「このような微弱な信号では、人体に対して影響を与えるとする十分な証拠をまだ得ていない」としている。
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