新疆政府、断食月を禁止 人権団体「新たな衝突を招く」

【大紀元日本7月3日】6月28日からイスラム教のラマダン(断食月)が始まった。その間、日中の飲食は禁止とされているが、新疆ウイグル自治区の一部では政府関係者の断食を禁止する通知が出された。英BBC中国語版が3日報じた

新疆博州通信大学は教職員と在籍する大学生に対してラマダン禁止令出し、違反した場合は解雇や退学の処分を下すと通達した。新疆気象局カシュガル支局はウイグル族の職員(定年退職者を含む)との間で、ラマダンに参加しないという誓約書を交わした。新疆トルファン地区は、公務員と学生にラマダンとその他の宗教活動を禁止した。

在外ウイグル人の組織、「世界ウイグル会議(本部・ミュンヘン)」はラマダンの禁止と厳しい処分は新たな衝突を招くと警鐘を鳴らした。中国政府は同地区で相次ぎ起きた襲撃事件は新疆独立派によるテロと断定しているが、長年にわたってイスラム文化を制限してきたことが原因の一つと指摘する声もある。

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