人民元安に操作の懸念 米当局者が注視 外資撤退が加速
【大紀元日本4月10日】今年1~3月期に中国人民元相場は2.6%下落し、昨年1年間の上昇幅とほぼ相殺された。この下落は当局の操作によるものだと市場は見ており、国内の輸出企業は見込まれた恩恵は受けておらず、外資の中国撤退も加速することとなった。
米政府は長年、中国当局の為替相場操作を懸念している。ロイター通信8日付報道によると、米財務省高官は7日、「当局が元相場に市場原理を反映させる計画から遠ざけているのであれば、深刻な懸念が生じる」と述べ、中国当局による為替市場の介入に注意を促した。人民元相場が下落しはじめた頃、中国当局が元の変動幅を拡大させたのは人為的な操作を容易にするためだとの見方を示した。
しかし、人民元相場の下落は中国の輸出企業に望まれた利益をもたらしていないようだ。広東省の輸出企業の会長は「当初決めた為替レートで取引をおこなっている」と国内メディアに恩恵を受けていない状況を話した。また、為替レートの変動状況がつかめないことから、後半の取引において、為替レートの設定交渉で困惑しているという。
関連記事
IMFは中国の経済成長率見通しを下方修正した。不動産市場の低迷や消費・民間投資の弱さが続く一方、中国経済は輸出への依存を強めている。EUとの貿易摩擦や「中所得国の罠」など今後のリスクを読み解く
中共の政府債務負担が急増している。2026年の中央・地方政府の利払い費は1.4兆元に達する見通しで、財政余力や新たな景気刺激策を打ち出す余地を圧迫している
中国の2026年9月の乗用車小売台数は前年同月比28%減となる一方、輸出は73.7%増えた。エンジン車の販売低迷が続くなか、EUは中国製ハイブリッド車の輸入規制を検討。中国も新エネルギー車の輸出時に適用する付加価値税(増値税)の還付率を引き下げる
中国人民銀行は9月まで23か月連続で金を買い増し、月間購入量は過去3年で最大となった。中国の金輸入額も過去最高を記録。米国債への依存低下や不動産低迷を背景に、政府と家計の双方で金需要が強まっている
2026年9月の中国の乗用車小売販売は前年同月比24%減の170万2千台となった。新エネルギー車も12%減少。価格競争の激化や販売店の収益悪化など、中国自動車市場が直面する現状をまとめる