【伝統を受け継ぐ】古典文学に親しむ「古典サロン」

【大紀元日本4月1日】50年ぶりに再会した高校時代の友人が、知人の集まりで筑前琵琶の弾き語りを披露するのを聴いた。その日の曲目は「母」がテーマということで、人さらいに連れ去られたわが子をたずね歩く母の話「隅田川」と、追手から逃れるために3人の幼子を連れて雪の中をさまよう母「常盤御前」の2曲だった。美しい古文で語られる物語に、高くまた低くベンベンと鳴る琵琶が情趣をそえる。母の心情が直に聴く者の心に届く語りだった。

友人の名は渡辺幸子さん、当時の幸子さんは高校野球や、部活の陸上競技に熱中する凛々しい女子だった。それにもう一つ熱中していたものはロシア文学、彼女の影響でトルストイやドフトエフスキーに親しんだ級友は少なくなかったと記憶している。その後、彼女は当然のように、大阪外国語大学のロシア語科に進んだ。

現在、幸子さんは地域の催しや自宅を開放して琵琶の弾き語り会を開く一方、二つの読書会を主宰する。「世界文学を読む会」と、もう一つが日本の古典文学を読む会「古典サロン」である。ロシア文学から日本の古典文学へ。50年の歳月がどのように幸子さんを「古典サロン」へと導いたのだろうか。3月の例会に参加して話を聞いた。

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