三峡ダム、腐敗常態化 会長と社長同時解任 「老幹部」もかかわる

【大紀元日本3月26日】世界最大の水力発電ダム・三峡ダムを建設管理する中国長江三峡集団公司が24日、会長と社長の同時解任を発表した。これは2月にダムの幹部らによる汚職が公表されて以来、当局の新たな動きである。ダム建設に絡む利権問題をめぐって、当局は今後、現職幹部のみならず、退任した「老幹部」にもメスを入れるとの見方が出ている。

三峡集団の曹広晶会長と陳飛社長の解任は24日、同社の幹部大会で発表された。解任の理由は明らかにされていないが、先月公表された幹部らの汚職に関係するものとみられる。曹会長は同社の党委書記でもあり、経営のみならず、同社における共産党組織内でもトップを務めていた。会長と社長の後任はそれぞれ、国務院三峡建設委員会副主任の盧純任氏と、電力大手・大唐集団の副社長の王琳氏が務めるという。

昨年10月からの2カ月間、党内で汚職調査を担当する中央規律検査委員会が三峡集団に駐在し調査を行った。その結果が2月17日に発表され、▼一部幹部の親戚や友人が建設プロジェクトに干渉する▼入札が秘密裏に実施される▼プロジェクトが過度に多重請負される▼一部幹部は複数の物件を不正に占有する▼重大事項の政策決定が不透明▼人事決定が突出して不透明などの問題が存在するとした。

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