習主席、公安・司法を掌握か 江沢民派が反撃

【大紀元日本1月10日】7~8日に行われた中央政法工作会議で、習近平国家主席は「断固たる意志と行動で政法委部門の腐敗現象を取り除き、集団に害を及ぼす者を断固として排除する」と発言した。同会議は公安・司法を主管する中央政法委員会の重要会議で、国家主席の出席は17年ぶり。

「集団に害を及ぼす者」を明言していないが、同部門の前トップである周永康氏とその後ろ盾である江沢民勢力を指しているとの見方が強い。周氏が在任中、国内治安維持の名目で多額の国家予算を手に入れ、同部門を経済的にも軍事的にも独自で支配する「独立王国」に仕立て上げた。さらに無期懲役が確定した薄熙来元重慶市共産党委書記と共謀して、政変を画策していたと報じられていた。同氏は現在、汚職などで調査を受けていると取りざたされているが、習体制は発表のタイミングを窺っているもよう。

さらに、同会議がこれまでの「全国」政法工作会議から「中央」政法工作会議へと格上げされ、習主席が自ら同部門を掌握する意思表明とみられている。中国国家行政学院の汪玉凯教授は香港紙・明報の取材で、「さらに大きな腐敗取締り運動が展開される可能性がある」と述べ、周氏を上回る大物幹部に追及が及ぶ可能性が出ている。

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