薄煕来裁判 政府系メディア、否認に唖然 報道は様子見

【大紀元日本8月23日】当局のシナリオ通りと見込まれていた薄煕来裁判の初日は、劇的な展開となった。党当局の取り調べで「誘導の疑い」があったと薄被告は主張し、収賄罪について全面否認した。今回の公判で、記者団に対するテレビ中継や、ミニブログ(微博)での中継など、当局は透明性をアピールしていたが、法廷での波乱の展開に、政府系メディアは一転して口を閉ざし、論評を避けている。

初日の公判では、薄被告に計2068万元(約3億3千万円)相当の賄賂を渡したと証言した大連実徳集団の徐明会長との仲について、薄被告は「普通」とし、妻の谷開来の証言は「滑稽でばかばかしい」と突き放した。また、賄賂を渡したと証言した大連国際発展有限公司の唐肖林社長を「狂犬のようだ」と罵り、党当局の審査を受けた時は「頭は真っ白だった」と、ことごとく反論し、争う姿勢をあらわにした。

法廷での予想外の展開に、政府系メディアは唖然としたようだ。全国で最もメジャーなニュース番組・CCTV午後7時の「新聞聯播」では、公判については一言も触れず、国営新華社も、党機関紙・人民日報も、社説を発表せず、他社の寄稿記事を掲載するにとどまった。

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