【評論】NHK「中国激動 怒れる民をどう収めるか」を見て 中共に期待することの限界

【大紀元日本6月29日】6月16日、NHKスペシャル「中国激動 怒れる民をどう収めるか」が放送された。番組の副題は「密着 紛争仲裁請負人」である。

その副題のように、中国の地方政府と民衆との間に入って、対立する両者の仲裁に奮闘する、ある民間人にスポットを当てて作られている。現地取材した映像が主で、ドキュメンタリーとして手間をかけた仕上がりになっている点は評価してよい。しかし、問題の根幹となっている本質的な部分にどれだけ迫ることができたかというと、やはり隔靴掻痒の感を免れない。本稿は、このNHK番組で、何が描かれ、何が描かれていなかったかについて検証する。

中国報道の難しさ

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