新疆の暴動、中国国内で報道規制 米政府「情勢を注視している」
【大紀元日本6月27日】26日に新疆ウィグル自治区で27人死亡の暴動が発生した。多数の死者が出ているにも関わらず中国国内では事件を取り上げるメディアはない。共産党機関紙人民日報傘下の環球時報は27日付の社説で襲撃グループを暴徒と断じ、「ウィグル族の敵」と激しく糾弾した。一方、米政府報道官は「情勢を注視している」と関心を払っている姿勢を示した。
暴動の中で、警察署や政府庁舎が襲撃され、警察官9人を含む17人が殺害され、襲撃グループのうち10人が射殺された。これだけの被害が出ているが、国営新華社通信の英字版のみが事件を報じ、新疆の地元メディアも伝えていない。襲撃グループの人数、民族などの詳細や動機への言及もない。大手ポータルサイトは新華社の報道を転載したが、間もなく取り下げられた。人気のミニブログ新浪微博では関連の書き込みが削除されている。
厳しい報道規制を敷かれている中、環球時報は社説で襲撃グループが「新疆の敵、ウィグル族の敵」「政治においては愚かな者」「全く見識のない低級犠牲者」と数々の非難の言葉を並べ、「とことんまでやっつける」とボルテージを上げていく一方だ。さらに、「国民のテロへの憎悪感を隠す必要がなく、国民の目にならずものとして映っていることを自覚させるべきだ」と報道規制を忘れたかのような記述もあった。
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