道徳を重視した陶の母

【大紀元日本6月18日】晋の時代の将軍・陶侃(とうかん)の母、湛(たん)氏は豫章(現在の江西南昌)の生まれである。陶の家は非常に貧しかったが、湛氏はいつも麻の繊維を糸状にねじ上げ、お金と交換していた。そしてそのお金で陶侃を養い、彼に才徳のある人たちと付き合わせていた。

陶侃は若い時、洵陽(現在の九江県)で魚の捕獲を管理する官_li_をしていた。その期間、彼は母に瓶いっぱいの塩魚を贈った。すると湛氏は塩魚を陶侃に返し、手紙で彼を責めたという。「あなたは官_li_の身でありながら、国の物を私に贈るなど、私を喜ばせるどころか、返って私に精神的負担を増やしているのですよ」

ある日、孝行清廉な范逵(はんき)という有名な人物が、陶侃の家で宿を借りることになった。范逵には随行する使用人と馬がたくさんいたが、陶侃の家は非常に貧しく、彼らをもてなすものは何もなかった。しかし、湛氏は陶侃に「あなたは表で来客に応対していなさい。私には考えがあります」と言った。

▶ 続きを読む
関連記事
スマホの長時間使用は、視力低下、聴力障害、心血管リスク、姿勢異常、生殖機能低下、メンタル不調まで関係します。専門家が指摘する6大リスクと減らし方を紹介。
客室乗務員が勧める搭乗前の9つのマナー。髪を洗う理由から服装・香水・裸足NGまで、機内を快適に過ごすための意外なコツを紹介します。
果物や野菜がすぐ傷む原因は、熟成を促すガス「エチレン」。その働きを理解すれば、熟成を早めることも遅らせることも可能です。食材を長持ちさせる保存ガイド。
がんは「どこにできたか」より「どんな遺伝子異常か」で治療が変わる時代へ。がん種横断治療の考え方と代表マーカー、限界点を整理します。
人工甘味料飲料も糖質飲料も、脂肪肝の発症リスクを高める可能性があることがヨーロッパの大規模研究で判明。毎日の飲み物の選択が肝臓の将来を左右します