<赤龍解体記>(105) レーダー照射は対内の威力偵察か
【大紀元日本2月18日】レーダー照射事件は、日本や米国など国際社会に対する威力偵察だったと見られるが、実は中国国内とりわけ権力中枢における一種のストレステストでもあった。
尖閣諸島の問題発生後、中国は異例な行動を次々と打ち出し、強硬姿勢を示している。レーダー照射も、習近平総書記が布陣し自ら指揮したとの見方があるが、実情は必ずしもそうではないかもしれない。なぜなら、権力交代を無事に終えたばかりの習氏にとって、このような冒険は権威確立のための好材料であっても、それに伴う多々のリスクを察知しえないことは考えられない。すなわち、トップの座に座ったばかりの習氏にとって、国内問題が山積し、火山が瞬時に噴出しそうな状況下において、不測な事態をもたらしかねないいかなる冒険も回避すべきだからだ。
一方、長年の愛国教育により反日感情が高まる中で、とりわけ戦争をも主張する軍の重圧の下で、習氏は如何にしても後退することが許されず、当面ひたすらに強硬姿勢を示さざるを得ない。こういった複雑な背景の元、レーダー照射事件が発生した。
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