白菜がホルマリンでいきいき、ニラに硫酸銅も=中国の不良農家

【大紀元日本5月10日】中国山東省青州市の農家が白菜を出荷する際、「鮮度を保つため」にホルマリンをかけるというニュースが報じられ、中国で大騒ぎになった。その後まもなく、江蘇省南京市で硫酸銅の水溶液を噴霧したニラが販売されていると報じられ、中国産農作物への不信感がさらに深まっている。

山東省青州市は白菜の名産地の一つで、毎年、春から夏にかけて大量の白菜が出荷されている。同市の日中の気温は30度に上り、暑い日が続いている。

「普段、通気性の良い場所で保管する場合、一つの白菜だけなら10日間は鮮度を保てるが、配送する場合に多くの白菜が積まれると、2~3日間で腐敗が始まる」と同市の白菜農家が述べる。「ホルマリンをかけない場合、白菜は根元の部分がすぐ赤くなってしまう。ホルマリンを使用すれば根元は白くて売れ行きもいい。販売業者に『ホルマリンかけてほしい』と要求されることもある」と農家が加えた。

国内メディアの報道によると、同市の白菜は山東省で消費される以外、北京、内モンゴル、河北省、山西省などにも販売されている。白菜にホルマリンをかけて運搬する方法がこの3、4年間に中国各地の農業関係者間で「流行」している。

ホルマリンは消毒や腐敗を防ぐ目的で使用されるが、食品に添加する薬品ではなく、長期間人間が摂取すると癌などの病気を起こすリスクが高まる。

一方、南京市のある消費者は市販されているニラに水色の粉末が付いているのに気づき、専門機関が調査したところ、硫酸銅の水溶液であることが判明した。野菜の色や鮮度を保持するために使われたという。日本では、硫酸銅は毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている。

(翻訳編集・王知理)