一家7人、山に隠れて20年 中国「黒孩子」の実態

【大紀元日本4月4日】最近、河南省三門峡市盧氏県で、子供5人を含む一家7人が、およそ20年間にわたって山中で自給自足の「原始生活」を送っていたことが中国の国内メディアで伝えられ、注目を集めている。5人の子供は、いずれも戸籍に載っていない「黒孩子(ヘイハイズ)」で、学校教育を全く受けていない。

 人目を避け、山の中で20年

 盧氏県範里鎮楼房村の農民であった高建帰さんとその妻・王建凌さんは、20年前に結婚した。ところが、その結婚にあたり、ある親戚が不正をはたらいて2人の結婚証明書を偽造したため、その後、2人の間に生まれた5人の子供は、いずれも戸籍を得ることができなかった。

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中国北京市では4日、当局の諮問機関にあたる中国人民政治協商会議(政協)が開幕された。中国メディアによると、政協の男性委員は会議で、少子化の対策として30歳以上の未婚女性の出産を認めることを提案した。
中国国家統計局は17日、2021年の全国出生数は1062万人で、5年連続の減少と発表した。また、昨年の出生率(人口1000人当たりの出生数を示す比率)は7.52人と1949年の共産党政権樹立以来の最低水準を記録した。
近年、中国の少子化問題は深刻になる一方のようだ。地方政府はこのほど、子育ての負担を軽減するとして優遇融資策を相次ぎ打ち出した。中国では初の試みとみられる。
中国は日本よりもはるかに深刻な少子化に直面している。中国共産党政権は7月20日、夫婦1組につき3人まで子供をもうけることを認める方針を打ち出したのに続き、出産を奨励するさまざまな政策を導入する文書を正式に発表した。中国共産党(中共)は、急速に進む少子高齢化による経済成長鈍化などへの危機感を抱き、産児制限を緩和する方針だ。