<中国の深層>町を丸ごとコピーする「山寨文化」 「反主流」の側面も
【大紀元日本9月3日】ユネスコ世界遺産にも登録されたオーストリア中部の町ハルシュタットは、ハルシュタット湖畔に佇む美しく静かな町である。しかし、今年4月から、遠く中国の広東省恵州市で、ハルシュタットをコピーした町の建設が急ピッチで進められている。
「この400年の歴史をもつ宿は、私の所有する芸術品よ。私の許可なしでコピーするなんて、人の絵を盗作するのと同じ」。ハルシュタットの老舗宿のオーナー、モニカ・ウェンガーさんは不満を口にした。
コピーが本家にバレたのは、ウェンガーさんの宿に泊まった「観光客」が持っていたハルシュタットの図面だった。宿はコピープロジェクトの中で町のランドマークとされている。「知らない間に町にやってきた『観光客』が町を測量したり、コピー目的であちこちを撮影したりしているのは不愉快だわ」とウェンガーさん。村長のアレキサンダー・シュルツさんは「これでまた町の知名度が上がる」と寛容な反応を示しながらも、「これらの図面を見た時は、すでに既成事実となっており、取り返しがつかないと思った」と話した。図面にはベランダに使われる木材まで明示されており、「見た時はさすがにあっけに取られた」という。
関連記事
宏福苑火災の発生後、警報システムや工事監督の在り方を問う声が強まっている。しかし、独立調査を求めた学生の拘束や大学内掲示の封鎖など、市民社会の活動に対する制限も目立ち始めた。火災対応を通じて、香港の統治や言論環境に変化が見られる
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
物議を醸している英ロンドンにある中共の「メガ大使館」計画が、3度目の延期となった。イギリス政府は12月2日、この計画の審査期限を来年1月20日まで延長すると発表し、国家安全保障上の懸念が一段と高まっていることを理由に挙げた
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。
米下院が社会主義体制の弊害を非難する中、中国共産党からの離脱「三退」は4億5500万人を突破。宗教弾圧や権力集中への国際的懸念が強まる一方、中国社会では静かな体制離れが広がっている