修煉の物語:浄水

【大紀元日本8月31日】昔、秦淮河の下流の小さな村に、万如(ばんじょ)という名前の娘がいた。彼女は生まれた時、右手の掌の真ん中に一つの卍が刻まれていたため、両親に万如と名付けられたという。

ある日、万如は誘拐されて遊女屋へ売り飛ばされ、歌姫になった。彼女は体が汚れるこの遊女屋を心から嫌っていた。毎回、客が彼女をからかい、侮辱した後、彼女はいつも自分の体を思い切り叩いては、心の怒りと憎しみを発散していた。時には自殺することも考えたが、勇気がなかった。万如は毎日寝る前に、背筋を伸ばして静座し、佛という文字を百回書き、卍を百回描いた。

しばらくして、彼女は続けて数回、同じ夢を見た。遊女屋で大きな火事が発生し、人々の悲惨な叫び声と光景が見え、驚いて目が覚めるのである。彼女は、近いうちに遊女屋で火事が発生するから、それに備えて準備が必要だと他の娘たちに伝えた。しかし、娘たちは万如がいらぬ心配をすると嘲笑した。万如は仕方なく自分だけ金目のものなどを準備し、いざというときに備えていた。ある晩、万如はどうしても眠れず、部屋を出て窓際に座り、静かに佛号を唱えていた。突然、頭を上げると、窓の外で燃え上がる強い炎が見えた。彼女が慌てて皆を呼び起こすと、皆は狼狽し、叫び声が響いた。がめつい老女が急いで家屋の火を消しているうちに、万如は静かに準備しておいた荷物を持って、遊女屋から逃げ出した。

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