上がる国内人件費 中国企業、ベトナムで低賃金労働力探す

【大紀元日本7月13日】「経済成長著しい中国では、安い賃金と引き換えに工場であくせく働いていたブルーカラーの時代が、もはや過去になろうとしている」。フランス語圏のスイス日刊紙「ル・タン」は、かつて田んぼの広がっていたベトナムの地方都市が、中国資本によって変化していく様をレポートしている。

近年、実質GDP成長率が6ポイント前後で推移する東南アジアの新興国ベトナム。2011年初めから4月末までのベトナム・中国間の輸出総額は、前年同期比36.2%増の18億6500万ドルに達し、うちベトナムの中国向け輸出額は同2倍増の7億8100万ドルとなった。中国国内での製造費が高まる中、中国企業は低賃金労働力を求めてベトナムでの経済活動を活発化させている。以下は同記事の抄訳。

ベトナム北部のモンカイ市と中国南部の江西省南寧を結ぶ、全長約150キロの荒れた道路。ベトナムから来る大型トラックに山ほど積まれた衣類や靴、ゴム製の靴底は、中国南部の広東省や、近隣の都市へ売られていく。中国人ビジネスマンの張さんは両国国境近くでこう述べた。「中国では人件費がますます高くなっているから、ベトナムではすべてが安いと感じる」

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