トイレ事情 医学的に健康に良いのは和式と洋式のどちら?

【大紀元日本5月6日】現在、日本の一般家庭では洋式トイレが多く普及しているが、駅構内では洋式と和式の両方が設置されている。なぜ全部のトイレを洋式にしないのかと疑問を抱く人も多くいるらしい。和式の「しゃがむ」ことに苦痛を感じるお年寄りや、なんとなくはずかしいと感じる若い世代、また公衆トイレでは洋式の便座に座りたくないという人など、いろいろな事情がある。

イスラエルの科学者らは、和式トイレでしゃがんだ方が洋式トイレより排便時に無理がかからず、痔や憩室性疾患など腸の問題を引き起こしにくいと消化器専門誌Digestive Diseases and Sciencesに発表した。

では、どうしたら和式トイレのようにしゃがんだ姿勢で洋式トイレに座れるのだろうか?ロンドンのロイヤルフリー病院(the Royal Free Hospital in London)のコンサルタントで消化器科担当のチャールズ・マレイ(Charles Murray)医師は、「洋式トイレに座る場合は、15センチくらいの台の上に足を乗せて前かがみで座ると排便をしやすい姿勢になる。また、トイレット・ペーパーを足の下に置いて座るのもひとつの方法である」と提案している。

最近の子どもたちはしゃがむとバランスが取れず、うしろに倒れてしまうらしい。和式トイレの効用の一つは、アキレス腱が鍛えられることにある。日本人と欧米人を比べると、アキレス腱断絶のケガが少ないのは圧倒的に日本人なのだそう。

これからは、和式トイレ派が増えるかもしれない。

(翻訳編集・春馨)