何清漣:中国政府から見た艾未未の「罪」
【大紀元日本4月17日】艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏の国際的な名声は、ついに彼に「好都合」をもたらすことになった。すなわち4月6日と7日、中国国営の新華社と中国外交部(日本の外務省に相当)の洪磊報道官が相次いで声明を発表するという中国政府の「破格の待遇」により、同氏の失踪に対して説明がなされたのである。それによると、艾未未氏は「経済犯罪」の嫌疑によって、現在、公安の関係機関により法律に基づいて調査がなされているという。
読者諸氏に、お考えいただきたい。遠い過去はともかく、最近の2カ月ばかりに失踪した「多くの人(訳注、中国政府に不都合な人物などを指す)」の中で、今回の艾未未氏ほど「破格の待遇」を受けた人物がいたであろうか。なにしろ彼一人のことで、『環球時報』(訳注、中国共産党機関紙「人民日報」傘下のメディア)が社説を出し、新華社が消息を伝え、その上、中国外交部の記者会見で話題に挙げられたのだ。
「多くの人」が連行された後、中国政府は、彼らがどのような状態に置かれているかを口にするのも億劫がっていたくせに、この艾未未氏については、意外にも複数の関係機関が発表したことによって、彼がまさに中国政府の掌中にあるということが確認された。これはすでに西側諸国に対して、大きく面子を失ったことになる。結局のところ、拘束した人物がどこに収容されているかということだが、これは本来「国家機密」であるのだから、どうして外国人へそれを漏らすことができようか。
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