「救援物資は支援国に配達責任」 中国大使が非難するも「国際慣例」

【大紀元日本4月2日】東日本大震災をきっかけに、かなり対日友好ムードになった中国のネット掲示板はこのほど、少し風向きが変わってきた。そのきっかけは、中国の程永華駐日大使が、日本の救援物資の受け入れ態勢を非難したことだった。

29日、東京都港区の中国大使館内で開かれた記者会見で、程大使は、中国が提供したミネラルウォーターなどの救援物資について、日本政府から、荷卸から被災地への配達まで中国側が責任を持ち、費用も負担するよう要請されたことを明らかにした。程大使はこれについて「困惑の意」を示し、日本側の要請を理解しがたいものだと主張した。

程大使のコメントはその日のうちに、環球網などの政府系メディアを通じて広がり、ネットユーザーの間で大きな波紋を呼んだ。「せっかくの好意なのに。もう何もしてあげない」「ほらね、日本はつけあがっている」「やはり友好なんて無理よ」と、怒りのコメントが相次いだ。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。