【ショート・エッセイ】家庭人としての小説家
【大紀元日本2月27日】『白い花が好きだ』と題されたエッセイ集が、その小説家にある。古本屋で見かけ、題名が気に入ったという、それだけの理由で購入したものが30年経った今も筆者の書架に並んでいる。
『八甲田山死の彷徨』『芙蓉の人』など、新田次郎の「山岳小説」を好んで読んだ時期があった。ところがこの「山岳小説」という呼び方(呼ばれ方)について作者自身は、「では、平地のことを書いたら平地小説というのか」と言って、ひどく嫌っていたという。
新田次郎の小説の舞台は、確かに山である場合が多い。しかもそれは峻厳な気候をもつ冬山や、人を寄せ付けない雪の高峰であり、それを自身の気象学者としての知識と、富士山気象レーダー勤務の実務経験に基づいて描写するため、荒れ狂う吹雪の叫びまで聞こえてくるようなリアルで重厚感あふれる文体となるのである。
関連記事
恋煩いで半年も食べられなくなった女性。名医が見抜いたのは、体の病ではなく「考えすぎ」でした。心と胃腸をつなぐ中医学の知恵をご紹介
肌のくすみ、抜け毛、疲れやすさは「気血不足」のサインかもしれません。中医学の視点から、食事・睡眠・運動で内側の活力を整える方法を紹介します
森を歩いたり、緑を眺めたりすると、なぜか心が落ち着く――その感覚には、科学的な理由がありました。自然に触れることで脳のストレス回路や注意力に起こる変化とは?わずかな時間でも得られる意外な効果と、日常に取り入れる方法に迫ります。
ハーブは飾りではなく、栄養豊かな「食材」にもなります。ペルシャ料理に学ぶ、抗酸化物質とポリフェノールを毎日の食事で増やす工夫を紹介します
小さなランタナは、互いに争わず、それぞれの時に咲く。人と比べず、自分の色と出番を信じて生きることの美しさを見つめます