水利が水害に 食糧危機まで招く中国の水資源問題
【大紀元日本2月15日】中国政府は先月、「一号文書」と呼ばれる毎年年初に出す一番目の政策として、「中国共産党中央国務院が水利改革発展を加速する決定」を発表した。この先10年間で、水利インフラに4億元を投資するという内容が盛り込まれている。中国北方地区の厳しい干ばつ状況が数カ月続くなか、同決定の発表は、中国当局が今までの水利インフラは失敗であり、水利は水害になってしまうことを認めていると見られている。深刻な水資源の問題を抱える中国は、今後直面する食糧危機はさらに憂慮される問題となるだろうとも指摘されている。
今回の一号文書は、中国共産党政権樹立以来初めて水利問題に焦点を当てている。文書には水利が中国の洪水防止、水供給、食糧安全と関係し、中国の経済や生態、国家の安全にまで関係していることが強調されている。さらに今後5年間、これまでで最も厳格な水資源管理制度の基本を打ち立て、用水総量、用水効率のコントロール、汚染受け入れの制限という3つの厳格な禁止ラインを厳しく決めることなどが規定されており、水資源不足問題の深刻さが窺える。
干ばつの原因はダムの放水
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。