北京市が地下室の居住を禁止 低所得者など100万人はどこへ?

【大紀元日本1月25日】北京には1万7000カ所の地下室があり、95万人以上の地方出身の出稼ぎ労働者や蟻族のすみかになっている。しかし今年に入ってから、彼らは居場所がなくなる危機に直面している。

北京政府は新年早々、大規模な地下室賃貸物件の整理を開始した。各区では地下室を貸し出したり、旅館経営に使ったりすることを禁じ、駐車場などに用途を変更するよう指示が出されている。当局は「一人あたりの居住面積が基準に満たない」ことを理由としているが、多くの地下室住民は、「金があったら誰があんな所に住みたがるのか」と非難し、北京にはすでに貧乏人が身を置くところもないと批判している。

「また郊外へ戻るしかない。ここ(北京)の家賃は高すぎる」と立退き整理に直面する河北省出身の王さんは話す。上京当初、郊外にある農家に住んでいたが、交通費が高いため、叔父と共に市街地の地下室に移り住んだという。

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