強制移転、警察局に及ぶ 中国貴州省で衝突事件

【大紀元日本11月8日】中国西南部の貴州省貴陽市で最近、約400人の公安、武装警察、城管(都市管理部門の役人)が出動し、警察局の宿舎に突入して移転を強行した。警察局宿舎の住民らと衝突したため、十数人の老人を含む住民に負傷者が出た。

ネット上の掲示板に投稿されたこの情報を、中国国内の一部メディアが報道。情報はまたたくまに広がり、大きな反響を呼んだ。最近、警官が裁判所の前で横幕を広げて不正を訴え殴打される事件があったばかりで、警察局で働く者さえ襲われるという深刻化した社会対立が、再び注目されている。

報道によると、10月29日午後、約400人の城管、公安、武装警察が、市の雲岩区にある警察局の宿舎に突入した。レンチやハンマーなどを携えて、大型車で乗り込み、宿舎の塀を壊し、住民を強制的に戸外へ出そうとした。住民のうち、80歳を超えた老人が戸を開けることを拒んだため、道路に連行され負傷した。髪をつかまれて戸外に出された老人もいる。十数人の老人が殴られて病院に運ばれたという。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。