【ショート・エッセイ】 小説から飛び出した主人公
【大紀元日本10月24日】歴史作家が「小説中の人」として描いた人物が広く読者に受け入れられ、いつしかそれが実像のように先行して動き出すという例は、これまでにもいくつかあった。
坂本龍馬へのブーム的人気は、今回を含めると何回目になるのだろう。その火付け役は、言うまでもなく司馬遼太郎の『竜馬がゆく』(昭和37年6月より産経新聞連載)である。司馬竜馬の欠点を無理に挙げるとすれば面白すぎるということに尽きるが、作者である司馬自身は、実在の坂本龍馬と区別するために小説中での名を「竜馬」にしたという。あくまでも「竜馬」は小説なのである。
とは言え、薩長同盟、大政奉還など歴史上の大仕事を成し遂げた坂本龍馬にあやかろうと、今日の政治家も含めて「竜馬かぶれ」が増えるのは、悪いことではなかろうが、いささか軽薄の感も免れない。口ばかりでなく、せめて坂本龍馬の百分の一でも、公益と天道に則した実績を歴史に残してほしいと願うばかりだ。
関連記事
無神論だった女性が、2度の「死」を経験したと語ります。「天国で神に会った」という臨死体験が、彼女の信念を変えました
エレベーターより階段を選ぶだけで、心疾患による死亡リスクが約40%低下するかもしれません。約50万人のデータが示した階段上りの健康効果と、1日に上る目安の階数を専門家が解説します
雨音を聞くと、なぜか心が落ち着く。その理由は脳の働きや匂いの記憶にあるかもしれません。雨がもたらす意外な癒やしの効果を紹介します
食べる量が同じでも、「いつ食べるか」で脳の働きが変わるかもしれません。47人の女性を追跡した研究で、早い時間帯に食事を済ませるグループだけに認知機能の改善が見られました
便秘の原因は水分不足だけとは限りません。中医学で考える3つのタイプと、食事、ツボ押し、排便姿勢の工夫を紹介します