乳児期に受けた母親の愛情、成人後のストレス耐性に影響=米研究
米デューク大学(Duke University)の研究チームは、乳児期に受ける母親からの愛情が、成人後の人生にどのような影響を与えるかについて調査を行った。その結果、生後1年未満の乳児期に、母親から受けた愛情が多ければ多いほど、成人後、ストレス耐性がより強く、情緒不安定に陥りにくいことが分かったという。
研究チームは、ロード・アイランド州立共同周産期プロジェクトのデータをもとに、幼少期(8ヶ月頃)から成年期(平均:34歳)に入った482人を対象に調査した。被験者の幼少期と青年期の記憶と情報について、90の質問からなるチェックリストを通して情緒の起伏を分析し、乳児と母親の関係と成人期のメンタルヘルスを総合的に評価した。
その結果、乳児期に母親から受けた愛情・関心・保護は、その後の人生において、多大な影響を与えていることが分かった。研究チームを率いるジョアンナ・マセルコ(Joanna Maselko)研究員によると、母親の愛情を十分に受けた子供は、成人になったとき、積極的に人生観を養うようになり、情緒が安定し、社交上手な人間になるという。
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