英国バイリンガル子育て奮闘記(40) 日本語の教材(1992-1996年) 下

【大紀元日本6月21日】文部省の通信学習は、生活の教科は絵日記を書かせるような感じでなんとかこなした。国語、算数、理科、社会の4教科となってからはいろいろなことを発見した。

上から押し付けることより創造性を育もうとする英国の教育に浸っている娘は、イラストつきの漢字練習帳に吹き出しをつけて自分の漫画帳に変えていったりして、マイペースで楽しく漢字とつきあっていた。しかし、月々の添削をこなさなければならないプレッシャーから、私はどうしても教育ママにならざるをえない。地球の裏側で、なぜか日本の教育制度にしがみついていた。

大きなぬいぐるみの熊さんに鉛筆を持たせて、「ほら、クマちゃんがひらがな書いているよ」などと言って関心をひいてみたりしたが、やはり身近に漢字がない環境で、書き言葉を学ばせるのは難しい。2年の7月くらいに、まだワークブックでは出てこない漢字を添削の質問で書かせる問題があり、これは日本に居住したことがあり、ある程度の漢字の常識を前提としたコースなんだと限界を感じた。

▶ 続きを読む
関連記事
スマホの長時間使用は、視力低下、聴力障害、心血管リスク、姿勢異常、生殖機能低下、メンタル不調まで関係します。専門家が指摘する6大リスクと減らし方を紹介。
客室乗務員が勧める搭乗前の9つのマナー。髪を洗う理由から服装・香水・裸足NGまで、機内を快適に過ごすための意外なコツを紹介します。
果物や野菜がすぐ傷む原因は、熟成を促すガス「エチレン」。その働きを理解すれば、熟成を早めることも遅らせることも可能です。食材を長持ちさせる保存ガイド。
がんは「どこにできたか」より「どんな遺伝子異常か」で治療が変わる時代へ。がん種横断治療の考え方と代表マーカー、限界点を整理します。
人工甘味料飲料も糖質飲料も、脂肪肝の発症リスクを高める可能性があることがヨーロッパの大規模研究で判明。毎日の飲み物の選択が肝臓の将来を左右します