【ニューヨーク通信】人々の憩いの場 「日本庭園」ブルックリン植物園
【大紀元日本5月12日】ニューヨークのブルックリン植物園内にある「日本庭園」は、日本以外で訪れる人が最も多い人工的に作られた丘と池を備えた公園のひとつだといわれている。中央にある大きな池の周りには石灯籠や東屋、渡り橋、小島、外景に合わせて配列された岩や石、祠(ほこら)と小さな神社、池の中に作られた滝や朱塗りの鳥居、入り口近くにある木作りの玄関と長い垣根などが、公園の主な景観になっている。冬の一時期を除き、訪れる人々に日本の庭の美しさと穏やかさを感じさせ、心癒される市民の憩いの場として、長い間愛され親しまれている。
この公園内では、結婚するカップルの記念撮影などがしばしば行なわれており、これもまた訪れる人々の目を楽しませてくれる。桜の満開の頃は庭園の美しさと共に日本の風情を十分に楽しめる。公園にしばし佇むと、まるで都会の喧騒がうそのように、そして今自分がアメリカにいることをすっかり忘れさせてくれる。
この日本庭園を設計したのは庭師の塩田武雄である。彼は「私の最大の野望は、世界で最高に美しい庭を作ることだ」と語り、1915年にこの日本庭園を完成させている。彼はこの公園のほかには数か所、ニューヨーク州近郊の個人邸宅の庭などを手がけている。塩田は第2次大戦中に日系人収容所に収容され、1943年に亡くなった。ブルックリン植物園の日本庭園は、一時反日感情のあおりで破壊され、数年間にわたり閉鎖を余儀なくされた。この公園はアメリカで一般に公開された最初の日本庭園となった。
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