流行語で読み取る激変の中国(23)

【大紀元日本2月10日】中国の企業には、「総裁」、「総監」、「経理」(社長)、「老板」(経営主)さらには「秘書」などの職位がある。従業員たちは、管理者たちをどう見ているのか。次の順口流から中国の労使関係の一端が伺える。

この順口流はユーモアで、皮肉と感じられるかもしれないが、実際はかなりリアリティーである。

文中の「総是」とは、「いつも」という意。「裁」は人員を削減すること。「老板」は店長や工場長など経営主のこと。「老是」とは「いつも」のことで、「板」は顔をこわばらせることである。「経常」は副詞で「つねに、いつも」という意。「譲」は使役(せる、させる)を表すもので、「舒服」は「気分がよい、愉快である」という意味である。

原語:

総是在裁人,簡称総裁。

老是板着臉,所以称老板。

総是監視人,所以叫総監。

経常没道理,就叫経理。

譲領導秘密舒服,称為秘書。

日本語訳:

いつも人員を削減するので、「総裁」と略称する。

いつも顔をこわばらせているので、「老板」という。

いつも他人を監視しているので、「総監」という。

いつも筋道が通らないので、「経理」という。

いつも密かに幹部らを気持ちよくさせるので、「秘書」(※)という。

※「秘…舒…」は「秘書」と同音。