流行語で読み取る激変の中国(17)

【大紀元日本12月30日】

官僚といえば、中国の国民の中ではすでに横領・腐敗の代名詞となっている。そのため、官僚を批判・揶揄する流行語や順口流が続々と生まれ、そのテーマや味わいも事情の変化に伴ってつねに更新されている。

今回は、官僚に関する順口流を二つ紹介し、一つは郷鎮長(町長相当)についてのもの、いま一つは各階級の官僚についてのスケッチである。

きっと国民党を食いつぶす

原語:

自従当了郷鎮長、就把肚皮交給党。

若是派到台湾去、保証喫●(土に夸)国民党。

邦訳:

町長になってこのかた、この腹を中共に捧げた。

もし台湾に派遣されたら、きっと国民党を食いつぶす。

各階級の幹部

原語:

村幹部=

腰戴BP機、不是好東西!只知1234、何謂ABCD!

交不出糧食我就捉鶏!

郷幹部=

手拿大哥大、既是土匪又是覇。

騎着摩托到処溜躂、喫喝嫖賭我都不差。

県幹部=

出去坐着桑塔納、大紅警灯高高挂。

跑到単位破口大罵:昨天喫飯咋没王巴!

市幹部=

貪汚受賄我不怕、硬硬的靠山擺在那。

有銭全都好説話、等我撈●(句へんに多)了我再下。

省幹部=

出門開的是宝馬、座下情婦一大把。

挪了幾億怕事発、美国就是我老爸。

邦訳: 

村の幹部=

ポケットベルをベルトにつけており、こいつはろくなものではない。

1234なら知っているが、ABCDは何か知らない。村民が食糧を納め

なければ、そいつのニワトリを略奪してやる。

町の幹部=

携帯電話を手に持ち、山賊でもあり悪ボスでもある。

オートバイに乗っていたるところを遊びまわり、飲・食・女・賭博の

道楽なら、どれもこれもアマチュアではない。

県の幹部=

サンタナに乗って出かけ、赤い警告灯が高く点滅してやまない。

役所についたら「昨日の料理にはなぜカメがなかったか」(※)と悪罵

する。

市の幹部=

横領や賄賂なら、いっさい気にしない。後ろ盾がちゃんといるから。

お金さえあれば、誰でも頼みやすくなり、おれがたっぷり私腹を肥や

してから引退してやるのだ。

省の幹部=

BMWに乗って外出し、身辺に愛人がはなはだ多い。

何億元も横領し、ばれるのを恐れて米国を自分のオヤジにしている。

※:中国では、カメが高級栄養品として好まれ、官僚たちはカメを食べて精力を補給するのがブームである。