紫禁城と五行思想

【大紀元日本11月30日】万物は五行(五つの要素:金、木、水、火、土)から成り、物事には秩序がある― 一見、複雑に見える物体や現象はすべて「五行」で構成されており、互いに関連しあいながら、目に見えない「法」によって、秩序が保たれていると古代中国人は考えました。

五行思想の特徴として、「相生相剋」があります。つまり、この世を構成する要素同士は互いに影響し合い、相手の要素を強めたり、弱めたりするという考え方です。例えば、「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」というように、相手の要素を補い、生長を助ける場合がある一方、「水は火に勝(剋)ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つ」というように、相手を押しのけ、弱めてしまう要素もあります。他にも、「生と死」「春夏秋冬」「男と女」「善と悪」などが、相生相剋しながら存在しています。古代中国人にとって、「五行」のルールは、天、地、人を支配しており、それに従って生きることが人の道と考えました。

ユネスコの世界遺産に登録されている北京の紫禁城(故宮博物院)は、五行を取り入れた代表的な建築物といえます。金、木、水、火、土はそれぞれ対応する色や季節、方角があり、それらを配慮した造りが紫禁城にみられます。

▶ 続きを読む
関連記事
ケールの栄養、効能、食べ方、保存法までまとめた完全ガイド。苦みを抑え、吸収を高める調理のコツも紹介します
寝返りを打っただけで、突然ぐるぐるめまいがすることがあります。原因は、耳の中の小さな「石」かもしれません。
肉や卵だけを食べるカーニボア食は、危険な流行か、治療の道具か。腸、栄養、心臓への影響を科学的に考えます
1200年の歴史を誇る京都の「西陣織」をはじめ、存亡の危機に瀕する日本の伝統工芸の過酷な現実と課題を浮き彫りにした一編。市場原理と文化継承の葛藤を描きつつ、手仕事の価値を後世へ残すための責任と希望を問いかける
今日、歯が痛くても抗生物質があり、暑くてもエアコンがある。当たり前すぎて気づかない現代の恩恵を、先祖の目線から見つめ直してみると、日常への感謝が自然と湧いてきます