【大紀元日本11月17日】中国浙江嘉興でこのほど、メラニンより毒性が強いとされる「クレンブテロール」による集団食中毒が発生した。10日昼から嘉興中茂会社の従業員が食堂で食事してから、体に異常を感じ、計70人病院で診察を受けた、診断の結果「クレンブテロール」を混じった角煮による食中毒と分かった。
診察を担当した医師によると、中毒患者は70人で、心拍が加速、吐き気に嘔吐、眩暈、息苦しくて全身が震える、手足がだるく立ち上がれないという。そのうち、症状の重い者は20人。
担当医師によると、他の病院で治療を受けた患者もいるが、その大部分はすでに退院し、中毒症状が重い者も命に別状はないが、後遺症が残るかどうかは現段階ではわからないという。
「クレンブテロール」は喘息を治療用医薬品である。豚にクレンブテロールを混入した飼料を食べさせると、赤身が三倍も増やす。分解は172度の高温が必要であり、通常の調理法では毒性を消すことはできない。長時間にわたり、大量に豚の飼料に投入していた上に、代謝が遅いため豚の体内に多く残留する。このような豚肉を人間が食べ、人体に摂取すると、長期の場合、悪性腫瘍を誘発し、高血圧、糖尿病などの患者には危険であるという。一度大量に摂取してしまうと、中毒或いは死に至るという。
豚の成長期を短縮させるために、「クレンブテロール」のほか、数多くの化学添加物を飼料に混ぜることは中国の業界では暗黙の了解であるという。
1998年以来、「クレンブテロール」による食品中毒は18件もあり、被害は1700件以上に上り、少なくとも1人の死者が出ている。
乳製品にメラミン、豚肉にクレンブテロール、それ以外に毒米、過酸化水素水で軟化したフカヒレ、工業用アルコールでできた毒酒、農薬が標準値を越えた毒野菜、スーダンレッドを添加した味卵、工業用化学原料で作られた黒酢、及び偽薬と毒薬が中国で氾濫している。
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