人民大会堂御用達「三元」粉ミルクからもメラミン検出
【大紀元日本10月10日】伊利、蒙牛、雅士利など北京五輪スポンサーだった有名乳製品メーカーからも次々とメラミン検出の醜聞が伝えられる中、人民大会堂宴会専用牛乳のキャッチコピーで有名な「三元食品株式有限公司」からも粉ミルクからメラミンが検出されたという結果が出た。
9月30日、中国品質検査総局は普通の粉ミルクとそのほかの配合粉ミルクに対しメラミン含有検査を行った結果、「遷安三元食品有限公司」2008年8月7日製造の粉ミルクからメラミンが検出された。含有量は10・58mg/キロ。『財経』10月6日の報道によると、遷安三元食品粉ミルクのメラミン含有について本部の北京三元株式会社に取材した際、同件について否定はしなかったが、報道発表を拒絶したという。
今回、三元食品でメラミンが検出された粉ミルクは工業用粉ミルクとし、主要な乳製品提供企業は乳飲料、ヨーグルト、ヨーグルト飲料、ビスケット、キャンデー、チョコレート、氷菓子などの再加工あるいは生産に使用するという。先日の品質検査総局による、幼児用配合粉ミルクと液体乳製品に対するメラミン検査では、抜き取り検査された商品はすべて合格だったと伝えられている。
このメラミン入りの粉ミルクを生産した遷安三元食品公司は河北省にあり、北京三元株式会社の子会社である。主な生産品は牛乳及び乳製品、新鮮な牛乳の買い付け、乳牛養殖販売などの業務を行っている。
*中高年向け高カルシウム配合粉ミルクにもメラミン
「SST亜華」が製造する中高年高カルシウム配合粉ミルクは今回の品質検査総局抜き取り検査中にもメラミンが検出された。商品はそれぞれ「亜華南山」の「南山中高年向け高カルシウム配合粉ミルクと「南山中高年高繊維高カルシウム配合粉ミルク400g入り」だったという。
SST亜華の子会社が生産した乳児用粉ミルクにも同じような問題が存在している。9月9日に生産された「南山倍益」缶入り乳児用粉ミルクからメラミンが検出された。
今回の同局による抜き取り検査の結果、企業20社の31品からメラミンが検出された。この中には石家庄三鹿グループ及びその所属企業の一部の製品が含まれ、メラミンの最高含有量は6196mg/kgだった。先日、有毒粉ミルクが検出された有名ブランド企業は蒙牛、伊利、雅士利、南山等などで、それらに対する抜き取り検査では依然としてメラミンが検出され続けているという。