有毒粉ミルク事件:7月末に情報入手していた中国メディア、五輪の報道規制に
【大紀元日本9月24日】中国全土を震撼させた有毒粉ミルク事件について、一部のメディアは7月末に既に情報を入手していたにもかかわらず、五輪期間前の報道規制により情報の調査が遅れ、報道が五輪後に延びてしまったと国内有力紙の記者が明らかにした。
人気週刊紙「南方週末」の編集者が最近ホームページで公開した手記によると、7月末、同紙記者・禾風氏は、湖北省武漢市の同済医院に腎臓結石で入院している20数人の乳児のほとんどが、三鹿グループの粉ミルクを飲んでいたという情報を入手した。同記者はすぐに湖北省、湖南省、江西省の病院を訪れて情報収集を行った。その結果、治療に当たった医師たちが、三鹿粉ミルクの品質に疑いを持ち始め、乳児の親には同メーカーの粉ミルクを与えないようにと勧告していたことが分かった。
当時、調査の過程でもう一つ重大な情報を記者は入手していた。それは、多くの医師らが地方政府に対して、腎臓結石の爆発的な発生を報告していたにもかかわらず、衛生部(日本の厚生省に相当)やその関連機関はこの事実を伏せ、一切の調査を行わなかった。一方、6月~7月にかけて国家質監総局に検査のために送られた同メーカーの粉ミルクは、すべて合格となっていた。
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。