【ショートストーリー】盲目の楽士
【大紀元日本2月12日】話は、隋朝の大業年間にまで遡る。
その王位を先代の文帝から継いだ煬帝は、即位後に一転贅沢を好むようになり、詩歌を草する風流人であった一方で、残酷な刑罰をも復活させ、民の恨みの声も届かず、政局は混迷の道をたどろうとしていた。
そんな時に、当時の都である長安の宮廷内に馬小国という若くて有能な楽士がいた。胡琴の類はもとより、特に箜篌(くご)の演奏に優れ、楽団の中でも「天下の馬の弾ずるや、飛ぶ雁も降りて、その音色を聴く…」ともてはやされた。
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