800年前の宝船、海底から引揚げられる=中国広東省

【大紀元日本12月27日】12月22日、広東省陽江海域において「南海一号」と呼ばれる中国宋代の商業船が引揚げられ、800年の眠りから目覚めた。引揚げ後沿岸に新設された「水晶宮」博物館に運ばれ保存する予定。これは有史以来最大の海洋考古物の引揚げ作業で、船内に積まれている貴重な文物はおよそ6万~8万点で、総額1千億米ドル以上になるという。

海上シルクロードの再現

現段階では、この船は宋代に中国から東南アジアか中東地区に向かっていた遠洋商船だと考えられている。この船は突頭船で、全長30・4m、幅9・8m、船体の高さ(マストを除く)8mで、排水量は600トン、積載量は約800トンと見られる。2001年に行った小規模の試験的引上げ作業では金、銀、銅、鉄や大量の磁器等の文物が4千点以上引揚げられた。その多くはめったに見られない珍品で、しかも大部分のものは保存状態が大変良かった。

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