過ぎ行く秋に思う-俳句募集をかねて-
【大紀元日本11月30日】中唐の詩人・張籍(ちょうせき、766?-830?)は、秋の気配に家族への思いをつのらせ、次のような詩を詠みました。
張籍 【秋思】
洛陽城裏見秋風
欲作家書意万重
復恐怱怱説不尽
行人臨発又開封
[書き下し文]
洛陽城裏(じょうり) 秋風を見る
家書を作らんと欲すれば 意万重(ばんちょう)
復た恐る 怱怱(そうそう)説きて尽くさざるを
行人発するに臨みて 又封を開く
[現代語訳]
洛陽の街に秋風が吹きはじめた
家族に手紙を書こうとするが、あれこれと思いがつのる
あわてて書いて、思いを言い尽くせないのが心配だ
使いが旅立つに際して、また封を開けてみる
故郷を離れた旅人のしみじみとした切ない思いが、うまく表現されています。
明日から12月。イチョウの樹も黄色いはっぱをすっかり落とし、冬支度を始めました。あっという間に駆け抜けた秋を振り返って、読者の文月さんが俳句を詠んでくれました。どうぞお楽しみください。
秋思
作:文月
栗の飯 われ秋惜しむ 嚙むほどに
初紅葉 紅さはかなむ 神無月
吹くほどに 口笛さむし 秋の風
干し柿の 渋面つくる 軒先に
君を待つ 秋の燈わびし 天の川
皆さんもどうぞ、下記あて作品をお寄せください。
お題:自由
作品投稿先:toukou@epochtimes.jp
雅号(ペンネーム)を指定してください。
関連記事
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。
食品添加物「カラギーナン」が健康に与える影響についての新しい研究結果を紹介。インスリン感受性や炎症の悪化と関連があり、摂取を控える方法も提案します。