米ニューヨーク州、中国製玩具50万件リコール

【大紀元日本11月24日】米ニューヨーク州は11月19日、50万件を越える中国製玩具アクセサリーの回収命令を下した。今回のリコール含有量が基準値を大幅に超過したため、ニューヨーク州首席検察官が最初に玩具アクセサリーの安全性問題を提起し、首席検察官および米連邦消費者製品安全委員会(CPSC)が共同決定を行った。

米VOAによると、リコールされた玩具アクセサリーはブレスレット、ペンダント、イアリングなどが含まれている。ニューヨーク司法綜合監視オフィスによると、問題提起された玩具アクセサリーをニューヨーク州数箇所の大都市から購入し鉛の分析を行った。半数以上の製品に含まれる鉛の量が基準を上回った。連邦管理条例の安全基準によると、一部の製品は基準の一千倍を超えているという。

米国では、年に一度のクリスマスを迎える人々の買い物ピーク時期に当たり、中国製製品がリコールされることは、中国製製品の信用にとって、さらなる挑戦となった。

*国際社会の関心を引き寄せる3つの要素

香港科学技術大学国際貿易専門家、経済学の丘東暁教授は、中国製品問題が国際社会の強い関心を引き寄せた3つの要素は、第一に中国の輸出製品の急増と、それに伴い問題になる製品の数量も増加していること。第二に、中国製品が国際市場入りしてから引き起こした価格競争は、国際社会は中国の輸出に対してさらなる関心を示したこと。第三に、国際社会において製品の品質要求が高まったため、これまでの製品は基準に合わなくなったこと。丘教授は、発展途上国の中国にとって、この状況は避けては通れないことだとの見解を示した。

一方、香港聯星企業の呂飛・会長は、製品の品質安全管理上の設計および生産は、双方に責任があるとして、監視管理を強化すべきだとの意見を示した。

今回リコールされた合計50万7900件の玩具のうち、多くが1米ドル(約110円)の安価な製品。リコールされた製品を取り扱う米企業の一部は、罰金を支払う意思を表明し、一部の製品について鉛含有量分析範囲を拡大することを示した。

中国は世界最大の玩具輸出国で、昨年の輸出玩具は世界の60%を占めた。前出の呂会長は問題になった製品は、全体の割合からみると少量ではあるが、品質の向上に努力をしなければならないと強調した。

(翻訳/編集・余靜)
関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]