『九評』3周年記念集会、2900万人脱党支援を訴える=東京

【大紀元日本11月18日】 大紀元時報連載社説『九評共産党(共産党についての九つの論評)』が発表されて3周年を迎えた11月18日、都内で、中国共産党(中共)による教育で育った大陸の中国人の中共関連組織からの脱退を支援する集会とデモが行われた。恵比寿公園で開かれた集会では、大紀元時報社長や都議会議員らがあいさつし、『九評』発表3周年を祝い、脱党運動へのさらなる支援と賛同を示した。同公園を起点としたデモでは、秋晴れの青空の下、太鼓や腰鼓の勇壮なリズム、中国語の脱党の呼びかけ、メディアでは報道されない中国大陸の情勢を伝える日本語案内の声が空高く響いた。脱党支援センターの集計によると、インターネット上で脱退声明を発表した中国人は2841万人(18日現在)を数え、来月初めには2900万人を超え、年内には3千万人を突破すると見られる。

集会であいさつした大紀元時報日本支社の北島満社長は、「九評の発表後、中共高官をはじめ、多くの中国人が脱党し、まもなく3千万人に達しようとしている。160年前、ヨーロッパを震撼させた共産党は現在、姿を変えて中国大陸を亡霊のようにうろついている。3千万人の脱党者という勢いで、さらに共産党は追い込まれていく。さまざまな形で脱党運動を支援していきたい」と述べた。

あいさつする大紀元時報日本支社の北島社長(大紀元)

土屋敬之都議(都議会民主党総務会長)は「ロシア革命以降、共産主義の下、約2億人の人々が殺されている。どこの国でも、共産主義を標榜した国は、虐殺や暗殺、大量殺戮が発生している。自由主義社会では、政党活動や思想・信条の自由が保護されているが、中国ではそれがなされていない。それどころか、たとえば、法輪功学習者の数が増えたからと言って、弾圧し、生きたままその臓器まで収奪している」と指摘した。

さらに「中国共産党は人類の敵であるから、一日も早く地球上から払拭しなければならない。中国人民を共産主義という悪魔から解放して、本当の意味での日中友好を前進させる必要がある。日中関係には多くの問題があるが、そのほとんどは中国共産党が作りだしたように思える」と中共の反日政策を批判した。

「本当の意味の日中友好を前進させる必要がある」と訴える土屋都議(大紀元)

また、吉田康一郎都議は、21世紀の時代に、思想・信条の自由が制限され、臓器狩りが行われている中国の現状に言及し、「こうした事実を知った日本人は、隣国で起きている悲惨な状況を多くの人に知らせなければならない」と訴えた。

「一人でも多くの人々にこの悲惨な事実を伝えなければならない」と話す吉田都議(大紀元)

最後に、脱党支援センターの佐藤國男氏が「毎日4万~5万人が脱党している。中国大陸にはもはや中共を支援しているものはいない。脱党声明を出したくても出せない中国人もまだまだ多くいるが、『九評』を読んだ人々は、中共の本質を改めて認識している」と述べた。

デモは、恵比寿公園を起点に、太鼓隊や腰鼓隊を先頭に、脱党スローガンが書かれた横断幕や幟旗を掲げ、日本語と中国語で道行く人々に支援を呼びかけ、新橋駅付近まで2時間かけて行われた。

(記者・月川)
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