「国境なき記者団」報告書、中国のネットワーク制御の内部情報明かす

【大紀元日本11月8日】国境なき記者団(本部・パリ)はこのほど、ホームページで報告書を公表、中国当局によるインターネット監視の内幕を明らかにした。報告書は30数ページに及び、三部構成で、中国の各政府部門によるインターネットへの監視・コントロールを詳細に記述した。

筆者の陶西喆(仮名)は中国のネットワーク専門家であり、中国のネットワーク制御機関に所属している。陶は投獄される危険を犯し、自らの実体験と最前線の資料を用いて、本報告書を作成したという。

報告書は、「国家の関連管理機関によるネットワーク制御の方式」「行政指令を介して行われる日常的な制御」「キーワードによる監視・制御」の三つの部分に構成され、中国の各政府部門によるインターネットへの監視・コントロールを詳細に記述した。中国でのネットワーク制御は厳密なシステムであり、最高指導部から、第一線のウェブサイトまで構築されていると指摘した。それによると、関与する主要機関は、中央宣伝部の「網路局」(注:ネット管理局)や、国務院の「新聞弁公室網路管理局」、資訊産業部(注:情報産業部に相当)、公安部の「公共資訊網路安全監察局」など7つの中央機関であり、これらの機関は情報を、最高指導部である中央政治局などに直接に報告する。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。