中国史上最大金融スキャンダル、黒幕は江沢民親子

【大紀元日本10月12日】中国共産党(中共)中央統一戦線部の海外報道ウェブサイトで、1兆2千億人民元という中国金融史上最大インサイダー取引で、江沢民親子をはじめ、賈慶林、黄菊、呉志明、兪正声らの関与を明らかにされた。中でも、一人の中国在住の米国籍中国人・劉敏が直接江沢民親子に操られ、金融操作に大きな役割を果たしているという。

報道によると、今回のキャンダルに係わっている主要人物・劉敏とその夫・劉嘯東=上海証券取引所上層管理者=は、江沢民と、その息子・江綿恒、甥・呉志明などと密接な関係を持っているという。

中共中央統一戦線部が第17回党大会前に、金融界の黒幕を浮き彫りにさせたことは、江沢民の腐敗家族にとって非常に大きな打撃になったとみられる。報道によると、劉敏は江沢民家族の海外資産まで把握していることから、江沢民逮捕に当って重要証人とされているという。

内情をよく知る者によると、この事件の経緯は詳しく説明され、因果関係が明らかにされ、中国の場合、ここまで詳しく調べられるのは、中央紀律委員「715」専門グループしかないという。恐らく江沢民の理論である「三つの代表」はまだ否定されていないことから、中央紀律委員は海外でまずウワサを流し、情報を海外から中国に逆流させ、全党員に「心構え」を持たせる狙いだという。

江綿恒

*江綿恒がワラントを操作する真の黒幕だ

中国証券市場の重要な監視管理部門である上海証券取引所およびその上層部管理者の劉嘯東が企んだワラントの売買事案は、約50万人以上の大陸投資家が破産し、直接損失は228億人民元で、間接に損失した金額が500億人民元以上だという。

実際、5月31日から6月12日まで、ワラントは約12倍もの上昇し、6月21日から26日まで、倍以上の上昇があり、さらに8月15日から17日までさらに7倍以上が上昇した。内在価値がゼロのものが7日間の取引日のワラント募集の上昇幅は1日の内242・47%にも達し、交換率が905・48%まで上った。

劉敏は今回のインサイダー取引の中では、全局面を左右する重要な立場にある人物とみられている。劉敏は、夫・劉嘯東に影響力があり、株価格を自由に操作できるという。

一方、海外メディアは、劉氏の背後にいる江綿恒が真の黒幕だと指摘した。江綿恒は江沢民の長男で、劉嘯東を通じて、一般投資家の資金を江氏家族の懐に入れさせ、海外へ転送したという。また、劉夫妻が経営するフ2つのファンド会社は、12億元以上の合法または、不法投資を受け入れ、2年で株価を数倍も上昇させた。これらの資金には呉志明、江綿恒などの実名または仮名による投資が含まれているという。

劉敏は江沢民一家の海外資産を管理

劉嘯東は江綿恒と米国留学中に知り合い、江綿恒に「独特な外形と気質」を持つ美女留学生・劉敏を紹介してもらい、その後すぐ二人は結婚した。劉夫妻が結婚後始めた証券の投資は、すべて順調だった。実際、劉敏の銀行口座に増え続けた資金はすべて中国国内の銀行から転送されたものであるという。劉敏は最初から、江沢民親子のための資金集め、管理および海外への資金転送をする役割を担っていた。

*国庫資金を劉敏に還流させた江沢民

一方、劉敏はかつて、メディアおよび上流社会に対して、米国にある、彼女の建築デザイン会社STOAがここ2~3年、中国市場で70項目以上の大プロジェクトを受けたと話しており、ほとんどが中国政府機関からの依頼と認めた。中国地方政府のプロジェクトを獲得することは非常に困難だと言われる。この70以上のプロジェクトは実際、江沢民が政府機構名義で劉敏に委託していることから、国庫から資金を劉敏に流しているとも言える。

劉敏(左)と、湖北省委書記の兪正声(中共政治局委員)

報道によると、劉夫妻は江沢民の影響力を利用し、中国企業家および各級政府重要関係者、駐米公館などの上層部館員をよく接待するという。江沢民、駐カナダ大使・盧樹民氏、中共政治局常任委員・賈慶林など上層部指導者と一緒の写真もあるという。

第17回党大会の開催が迫っている現在、中南海における内部闘争も白熱化してきた。劉敏氏はその内部闘争の中でも重要な駒といえる。彼女を掌握すれば、すなわち江沢民親子の犯罪証拠を掌握することになる。中国大陸からの情報によると、中共党内でさえも江沢民の逮捕を要求する声が日増しに強まっているという。

(翻訳/編集・余靜)
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