書評:柳田国男『こども風土記』
【大紀元日本9月19日】こどもは風の子です。風は虫の知らせ=情報を運んできます。こどもは誰もが、風の又三郎です。柳田国男さんにとって、こどもは小さな神様です。小さな神様に言い聞かせる母は、それにもまして偉大な「うば」なのです。
風が土に降り立って日本全国に花咲かせた、こども文化のあれこれを記したのがこの本です。柳田さんは「人間に永遠の児童があり、不朽の母性があることを認めつつ」(昭和16年の自序に記す)、母といた日の悦楽を老いてしまった現在の私の、永遠のこども心の中に蘇らせたかったのです。
『こども風土記』は朝日新聞に連載されて反響を呼び、一冊の本にまとめられました。風土記もののお手本となったものでした。「鹿・鹿・角・何本」という、あてもの遊びに始まり、「鹿遊びの分布」の報告で終わっています。
関連記事
古代中国の周代で行われた冠礼は、成人を年齢ではなく徳と責任の成熟で認める儀礼だった。日本の元服にも継承された「成人という身分」の原点を探る。
同じ家族でも異なる自閉症の姿――鍵は2つの遺伝的要因にあった。最新研究が示す遺伝の仕組みと、重度自閉症に希望をもたらす治療の可能性を丁寧に解説する注目記事。
いま、「成人」という言葉は、主に「年齢」を表すものとして使われています。「何歳からが大人か」という数字の話はよ […]
睡眠は「良い・悪い」だけでは測れない。研究が明かす5つの睡眠パターンと脳への影響を解説。自分の眠りの癖を知り、心と体を整えるヒントが見えてくる注目記事。
もう2026年?もう1週間たったのに、年が始まった気がしない。同じ感覚の人、きっと多い。無理に切り替えなくていい。焦らなくていい年明けの話。