中国広東省汕尾:土地収用賠償問題、村民600人がデモ行進

【大紀元日本9月11日】火力発電所建設のために、不法に立ち退きを行った中国広東省汕尾東洲当局に対して、600人以上の村民が、9月9日にデモ行進を行い、土地補償問題解決および村民代表たちの解放を求めた。デモ行進は昼12時に終了した。

村民の陳さんは、村の男女老若は東洲仏爺公前に集合したのち、町まで行進し、東洲派出所まで銅鑼や太鼓を叩きながら、前進した。政府当局は村民を逮捕する動きがあるために、村民たちは派出所の前で、スローガンを叫び、村民の権益を守ろうとする代表たちへの指名手配を撤回するよう強く求めた。さらに、怪我を負った村民・林才さん、白沙湖資源および土地の補償、村民代表たちを無罪で解放するなどを訴えたが、派出所からは誰も応じなかった。村民はその場で待機していた。

後に、2005年12月6日(12・6事件)に大型流血衝突が発生した現場で、約40人の暴力団関係者が再び工事が始まる情報を村民が得たため、デモ隊は現場へと向かった。暴力団関係者は数百人の村民に迫られて、山の方へ後退した。

一方、デモ隊は全員手にスローガンと旗を持っていた。村民の廖さんは「週末でもあるから、多くの旅行者は12・6事件現場を通ったときに、村民たちは横断幕を掲げ、旅行者たちに見せ、写真を撮らせた。ここの真相は外界に知ってもらいたい、我々のことに関心を寄せて欲しい」と訴えた。

2005年、火力発電所の建設を巡り、土地の強制収用および生態環境が破壊されることから、村民たちが強く反対し、村民の権益を主張し始めた。しかし、同年12月6日、当局は軍隊を出動させ、村民を射殺する流血事件が発生し、中国内外を驚かせた。

汕尾発電所の工事が問題になってから、すでに何度も流血事件が起きた。発電所の工事の殆どが暴力団に委ねたため、当局も関係者を派遣し問題を善処しなかったため、双方のトラブルが日増しに大きくなった。村民は当局に対して、更なる大きいトラブルにならないように、同件をいち早く処理するよう呼びかけた。

9日、汕尾東洲でデモ行進が行われ、村の中の男女老若は東洲仏爺公前に集合した

(記者・古清児、翻訳/編集・余靜)
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。